- あげまき
- I
あげまき【揚巻】歌舞伎「助六(スケロク)」で, 助六の愛人である遊女の名。 京都で万屋助六と心中した島原の遊女揚巻がモデル。IIあげまき【総角・揚巻】(1)古代の少年の髪形。 頭髪を中央から二分し, 耳の上で輪の形に束ね, 二本の角のように結ったもの。 また, その髪形の少年。 角髪(ツノガミ)。(2)「揚巻結び」の略。(3)鎧(ヨロイ)の背や兜(カブト)の鉢の後ろの環につけた, 揚巻結びの緒。→ 大鎧(4)海産の二枚貝。 殻長約10センチメートルの, 両端の開いた円筒形。 殻の表面は黄土色の殻皮でおおわれる。 水管は{(1)}に似ている。 食用。 有明海, 瀬戸内海などの浅瀬に分布。 アゲマキガイ。(5)明治初期の女性の髪形。 束髪の一種。 髪を全部頭頂にまとめて巻き込み, ピンでとめる。(6)(「総角」と書く)源氏物語の巻名。 第四七帖。 宇治十帖の一。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.